社団法人 浜松青年会議所
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活動報告
〜浜松市長対談〜
【広報誌で発信 】

(内山)日頃から浜松青年会議所の活動にご理解頂き、誠にありがとうございます。私の基本方針にもあるのですが、「浜松JCの発信」という事を2005年から特に力を入れていきます。まだまだ「JC」「青年会議所」という名前の認知度が低く、なかなか一般市民の皆様に伝わっていないと感じております。
 そこで従来、内部的に発行していた広報誌を、2005年は対外向けに発行し、JC活動を広く市民の皆様に浸透させようと思っております。年4回の発行で、各金融機関様や各公共機関等に設置させて頂いて、まずは「JC」が何なのか?という事や、どのような活動をしている団体かを理解して頂き、またどんなビジョンを描いている団体なのか?という事を発信したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。

(北脇)こちらこそよろしくお願いいたします。

【 新市誕生イベント 】

(内山) 本年の我々のメインの方針の一つに「新しいまちづくり」というのがあります。7月1日にいよいよ新市が誕生するということで、我々もJCらしい事業をやりたいと思っています。6月30日の夕刻くらいから7月1日の未明にかけて、カウントダウンイベントのような、何か大きな事をやりたいと思っています。

(北脇) それは素晴らしいですね。

(内山)そこで、行政や他の団体ではできない様な事を、我々JCがやりたいと思っています。新浜松市が誕生すると、ひとつの行政区内に浜松JC・浜北JC・天竜JCの3つのJCが存在する事になります。
 今後その組織運営についてどうするかも含め、例えば6月30日の、カウントダウンイベントを行うとしても、3つのJCで合同でのイベントを開催し、その事がきっかけとなり今まで以上の交流が始まればいいなと思っています。

(北脇)市では合併記念のイベントの募集を計画しております。アイディアをいただいて、市が行う、あるいは、手を挙げていただいた団体に取り組んでいただくなど、それについての支援というのは、ひとつの枠組みとして用意する予定です。現段階ではどのくらいの手が挙がるのかは分かりませんが、その中でも良い取り組みについては応援して行きたいと思っています。
 新市の誕生という事で、「お祝い」といいますか「新しい門出」ですから、地域の皆様が気持ちを一つにして取り組んで頂けるのは、私達も嬉しく思います。JCの皆さんがそういう事を考えて下さっているのは、大変嬉しく思います。

(内山) 我々としましては、イベントのターゲットを比較的若い世代に絞りたいと思っています。特にあまり合併に対しての関心がない様な方達に、将来新市を引き継いで行って頂くためにも、合併の瞬間に「僕はここにいたんだ!」「その時私はこんな事をしていたんだ!」と一生心の中に残る様な事業にしたいと思っています。「昨日までは隣の市だったけど、今日からは同じ市民になるんだ」という気持ちを互いにメッセージを伝えられるようなイベントにしたいと思っています。

(北脇)本当に期待しています。やはり合併というのは、スタートの土台を築くという事で、そこから本当に「良いまち」を創るという歩みは始まっているわけですから、ひとつの夢を持ち、一人一人が活動して行く事によって、初めて「良いまち」が出来るわけです。合併することで行政的には一つのまちにはなりますが、それがゴールではなく、そこから物事が始まって行くんです。
 今まではJCの皆さんは合併推進に対し、シンポジウムを行ったり、アンケート調査を行ったりと、いろいろな形で大きな力を発揮して頂きました。私も本当に嬉しく思っています。今後は新しい市を創って行くという事で、お力を発揮して頂きたいと思っています。

(内山)そうですね。これからが大事な時になりますよね。全国規模の素晴らしい企業を誘致したりする事で、いろいろなモノができてくると思いますが、建物・ハコ物ではなく、中身が重要だと思います。そこに住んでいる人達の気持ちが、「良いまちを創ろう!」と思わなければ、これからのまちづくりは出来て行かないと思います。

(北脇)その通りだと思います。また現在、政令指定都市を目指しているということでは、浜松の他にも、新潟市や堺市等がありますが、既存の政令指定都市というのは主に首都圏、中部圏、近畿圏に集中してます。これからは、もう少し細かいまとまりをつくるという事で、東海道沿線において静岡市や浜松市が政令指定都市になるのは、非常に必然性があると考えています。
 浜松市は三遠南信地域にあり、西の中部圏や東の首都圏の間にある、ひとつの現役の中枢都市という位置づけを持っていますから、それをしっかりと発展させて行きたいと思います。それには新しい市の中だけではなく、もう一回り広い地域で中心的役割を果たしていくべきだと思います。そのためにもJCの皆さんにはもっともっと活躍して頂きたいと思います。

【危機管理体制について 】

(内山)まちづくりとは少し異なりますが、昨今の危機管理体制についてですが、地震や大型台風などの有事に対しては、JCとしましても、しっかりと危機管理体制を整えて、市民の為に役に立てるような行動、組織を整えておきたいと思っています。福井の洪水が発生した時には、現地のJCが行政からボランティアの方々のまとめ役の依頼を受けて、復興支援の中心となって活動しました。それは、過去にJCの全国大会を開催した経験から、複雑な組織をまとめ上げ、効果的な運営をした実績を評価されての事だと聞いています。
 浜松JCとしましても、来年一年をかけてこういった事についても勉強をさせて頂いて、今ある浜松市の体制の中にでも、盛り込んで頂けたらと思います。

(北脇) もしもの災害時の為にも、皆さんからの考え方を提案して頂ければ市としてもそれを受け止めて、防災体制の計画として、きちんと位置付けて行きたいと思います。ボランティアセンターを設置して、全国各地からのボランティアの方達を受け入れて、力を発揮していただく準備は整えてありますが、地元の地域の中でそういう力を発揮していただけるのは大変心強く思います。

(内山) 浜松JCとしては、昨年の新潟での地震の際には、浜松駅前において2日間にわたって街頭募金を呼びかけました。そんな中でも若い世代のメンバーが結構積極的に活動をしてくれたんです。

(北脇) 今の若い方達は何かをしたいという気持ちはあるのでしょうが、それを発揮できる場がなかなか見つけられないという状況がありますよね。ですからJCの皆さんが若い方達と一緒になって活動するというのは、本当にいい事だと思います。

(内山)これからもきちんとした組織にして、活動していきたいと思います。

【 青年会議所全国大会 】

(内山) もう一つ、先程申しました様に青年会議所の全国大会なるものが毎年日本各地で行われているのですが、1976年に一度浜松でも行いました。そして昨年11月の浜松JCの総会において、来る2008年全国大会の浜松への招致が可決されました。会員個々のスキルアップ、そして新しい浜松市を全国にアピールする場とも考えています。

(北脇)そうなんですか。2007年に浜松市は政令指定都市に生まれ変わる予定なので、2008年というのは大変良いタイミングだと思います。

(内山)我々自身も浜松のまちの事について考えることも出来ますし、全国にいる約43,000人の青年会議所のメンバーに、浜松はこんなに素晴らしいまちなんだという事を知ってもらう良いチャンスだと思っています。

(北脇) 昨年開催されました浜名湖花博にも国内外から544万人ものお客様にお越しいただいて、大きな発信の場ともなりましたし、これを引き継ぐ事が大切なので、ぜひ全国大会の招致を成功させて頂きたいと思います。

(内山) 外からの経済効果にも期待したいですね。

(北脇) そうですね。経済もグローバル化していますので、地域を潤すためには外部からの経済効果にも期待したいですし、コンベンションや観光、サービス産業等の地域に根付いた産業というのが、これからの浜松には重要ではないかと思います。

(内山) まだまだ我々の知らない素晴らしい部分があると思います。そういう部分をもっと我々自身が知る必要があると思います。その事も充分ふまえて、我々JCは一年間を通して、色々なことに挑戦して行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(北脇)こちらこそ、よろしくお願いいたします。
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