公益社団法人浜松青年会議所創立60周年 主旨文
- 創立60周年記念式典
実行委員長
- 落合 広武
浜松は昭和19年12月12日から始まった27回にも及ぶ空襲と艦砲射撃によって全国でも類を見ない程の焼け野原となりました。しかし、先人達の粉骨砕身の努力のおかげで、まちは復興を遂げ、日本経済の高度成長の波にも乗り、政令指定都市にまで発展をしました。ところが、製造業の多い我がまち浜松の現在は、米国金融危機に端を発した世界同時不況の煽りから、経済的にも強い向かい風を受け、 苦境に立たされています。大手企業の撤退・雇用不足等、経済的に大打撃を受けているこの状況が、戦後の焼け野原と重なり見えるのは私だけでしょうか。 我々には、時代を築き上げた先人達に感謝するとともに、これからの時代を引き継ぎ、築き上げ、後世にしっかりと受け渡す義務があります。まちの現状を真摯に受け止め、浜松JC創始の18人から先輩諸氏が積み重ねた「一期一会」の60年に敬意と感謝の心を持ってこの歴史をしっかりと学び、創始と変わらない英知と勇気と情熱を持つ必要があるのです。そして今、地域市民は理屈や理論を語るだけではなく、地域の為に率先して行動し、市民を牽引してくれる真のリーダーを求めています。我々が市民であり、JAYCEEであるならば、「明るい豊かな社会」への変革の能動者である気概を持って日々 精進し、身近なコミュニティーからでも自ら考え、想いを持って行動する事が出来るはずです。記念式典の場で、新しく策定した2010年代運動指針を規範とし、今よりも大きく、元気で、そして周囲から頼られるJAYCEEの集団になる事を、今まで育てて頂いた全ての皆様と地域に感謝の気持ちを込めて誓い、約束をします。 創立60周年の節目だからこそできる事を、「一期一会」の精神を持って自ら考え、浜松JCの節目は 我々個人の節目と捉え、各々が真のリーダーと成るべく、感謝の心から生まれる気づきを行動に移す時です。仲間とそれを支える家族・仕事に感謝の心を持って団結し、我々を育む地域の為、愛する未来の後輩の為、歴史ある浜松JCを元気よく背負い、創始18人のごとく力強い大きな第一歩を踏み出しましょう。我らの想いが地響きとなって、全市民の心に届くと信じて。