社団法人浜松青年会議所

理事長紹介

愛溢れる市民(ひと) がつくる自信と誇りに満ちたまち浜松、夢を叶える原動力「やらまいか」精神の発動。理事長 武田 信孝

ふりがな たけだ のぶたか
氏名 武田 信孝
信 条 日々是決戦
趣味・特技 バンド演奏・ダーツ

  LOM歴 出向歴(日本JC・地区・ブロック)
2002年 入 会 -
2003年 地区会務委員会 東海地区協議会 事務局 局員
2004年 日本JC関係委員会 副委員長 日本JC 総務委員会 委員
2005年 事務局長 -
2006年 会員拡大委員会 委員長 日本JC 総務委員会 総括幹事
2007年 専務理事 -

基本方針

 我々は「明るい豊かな社会」の実現を目指して運動を展開しています。では、「明るい豊かな社会」とはどのような社会でしょうか。少しだけあなたの理想とする社会を頭の中で想像してみて下さい。私は全ての人々が愛溢れる優しい心で、自分のまちに誇りと愛着を持ち、自分の生き方に自信を持って、前向きに生きる社会を想像します。皆さんの描いた姿はどのような社会でしょうか。答えはおそらくメンバーの数だけあるでしょう。そして我々はこの理想とする社会に少しでも近づくために運動しなければならないのです。

  1951年3月、浜松青年会議所が誕生しました。設立以来57年、この半世紀以上の歴史の中で、我々浜松JCは市民や行政から多くの信頼と期待を集めるようになりました。これは先師からの輝かしい功績を継承し、様々な社会の変化に対応しながら常に理想とする社会を追い続けてきた成果ではないでしょうか。しかし、設立当時、敗戦後の復興を願い、青年として果敢にまちづくりを進めてきたJCも今ではその目的である「明るい豊かな社会」が到来し、役割を終えつつあると言う人がいます。

 確かに戦後の荒廃した社会からの復興は達成され、経済大国となった日本の物質的な側面においては、一見豊かに感じられるかもしれません。ところが、心温まるニュースを見つけるのには苦労し、目を覆いたくなる残虐な事件は毎日のように途切れることなくメディアを賑わせています。物心もつかない子供に、人を信じる事よりも、人を疑うことを先に教えなければならない社会が、「明るい豊かな社会」であるはずがないのです。

  この病んだ社会の現状は、戦後の荒廃期よりずっと深刻であり、今こそ青年としての英知と勇気と情熱による行動と成果が求められています。我々は放漫や排他的な気持ちを捨て、自らが率先して行動する責任があると自覚することからJC運動が始まるのです。

 

愛溢れる情熱で壮大な夢を抱く市民(ひと)がつくるまち浜松

 このまちに自信と誇りを持つために、歴史的な背景や統計的な特徴、物理的な側面、日本一であるものを探し求める必要はありません。本当のまちの個性は、そうした事象で表現されるものではなく、そのまちに住み暮らし働く人が夢を抱き、利己的で排他的な気持ちを持たない愛溢れる心の豊かさからつくられるのです。

 夢を持たない若者、フリーターやニートが増加し、初めての挫折で死を選ぶ子が増え? 交通事故の死者よりも、自殺者のほうが3倍以上も多いという現実があります。子供達ははっきりと夢を描き、その夢に向かって頑張る力をどのくらい持っているでしょうか。また、就職活動をしている学生のうち、「人気の高さで企業を選んでいる人」が約9割、「こんな仕事をしたいと思わないで就職活動をしている人」が約8割もいるという調査結果があります。つまり、ほとんどの学生が、好きなことを仕事にしようとせず、企業の人気ランキングという相対的な価値観で職場を選んでいることになります。そのような動機で就職した者が、強い情熱を持って仕事に向かう可能性はきわめて低く、ゆくゆくは日本経済そのものがパワーを失っていくと懸念されています。

  これは子供達だけの問題ではありません。大人でさえ夢を持って努力し、人として人間性を高めていくことの大切さを忘れてしまっているのではないでしょうか。そして、大人の社会がますます実力主義・成果主義になり、国際的な大競争時代にいやおうなく突入している中で、子供達に夢を持つ環境を提供出来なくなっているのではないでしょうか。

 我々は未来を担う地域の子供達に夢を描く力を養い、失敗や挫折で夢を叶えることをあきらめない精神を持たせるために、自らも夢を語り合うことの楽しさに気づき、浜松JCが誇る青少年育成事業をさらに進化させ愛溢れるひとの育成を行います。

 また、「浜松」は音楽のまちとして、心の豊かさを育む文化を持っています。このような文化の醸成は人の心を癒し、愛を感じる事の出来る心を持った人の育成には優れた効果を発揮します。我々の先輩も(財)浜松交響楽団を創設し文化の醸成に多くの功績を残されてきました。この先輩の意思を引き継ぎ、このまちの市民が夢を諦めない気持ちを持ち? 愛溢れる素敵な笑顔でいられるような新たな文化を創造します。

 そして、未来永劫我々の子孫が大きな夢を持ち、愛の大切さを継承してもらうためにはこの地域の素晴らしい自然の雄大さを感じる事と共に、この自然を失わせてはいけない責任に気づかなければなりません。そのためには、この地域の優れた自然を誇りに感じる事が重要です。この地域が誇る自然を観光資源と捉える事により、より自然環境の素晴らしさに気づく事が出来るのではないでしょうか。この資源を守りながら利用することで、愛溢れる心を全国へ伝える架け橋として夢のある事業を行います。


第57回全国会員大会主管

 大東亜戦争末期、工業都市である浜松は壊滅的な被害を受け、敗戦後には何もない焼け野原となってしまいました。絶望的な状況のこのまちを、志し高き先人達は明るい未来のために立ち止まることなく、この地に宿る「やらまいか」精神のもと熱い情熱と気概をもって見事に復興させました。我々の心に根付く、自らの正義を信じ、勇気をもって行動を興すこの「やらまいか」精神を今こそ発動し、大きな夢に向かって果敢に立ち向かおうではありませんか。

 持続可能な真に豊かなまちづくり運動の一環として、私たち浜松JCは、2004年11月の第3回定時総会において、社団法人日本青年会議所の全国会員大会を招致することを審議可決し、胎動を始めました。そして、2005年9月、第54回全国会員大会が開催された姫路の地で、2008年第57回全国会員大会の主管獲得に成功しました。この一生に一度の機会を与えてくださった先輩諸兄の情熱を受け継ぎ、これまでお世話になった全てのJCメンバーの方々に恩返しをするためにも、この大会は渾身の力で成功させなければなりません。

 全国会員大会の開催を通じて、我々浜松JCのメンバーはこのまちを愛する心で市民の琴線に触れる運動を行い、ローカルコミュニティーを復活させ、気品と気概に溢れる市民(ひと)がつくる自信と誇りに満ちた浜松のまちを創造します。そして、来浜して頂く一万数千名のJCメンバーが、この大会を舞台として浜松に宿る「やらまいか」精神を感じて頂く事こそが、「気高き日本」創造の礎となり、我々の叶えるべき夢だと確信します。

 そして大会後にも「もう一度浜松へ」と言って頂く事を大願し、「おもてなしのまち浜松」という心豊かな意識を市民にも持って頂けるように、誠意ある対応を行い、真の浜松ホスピタリティを感じて頂ける大会を構築します。


第57回全国会員大会主管

 公益とは何かということが厳しく問われている今日、私たち浜松JCに課せられた使命と役割は非常に大きく重いものがあります。浜松のまちづくりに壮大な夢を描き、熱くその夢を語り、夢の実現に向かって青年らしく果敢に運動するためには、私たち自身が成長しなければなりません。また、市民意識の変革を促すためには、市民と共に運動し、理解と協力を得られる愛溢れる組織として進化する必要があります。

 近年日本のJCメンバーは減少傾向にある中、58年目を迎える浜松青年会議所は10年以上200名前後の会員数を維持しています。しかし、継続する組織としては停滞していることを認識しなければいけません。これは現在の会員拡大システムには限界があることを示唆しているのではないでしょうか。浜松JCが真に市民に必要とされる、愛溢れる組織になった時、新しい会員拡大の道が開かれると思います。浜松JCのメンバーが楽しみながら夢を形に変える集団になることこそが重要なのです。ただし、そのために浜松JCはリーダーとしての鍛練を積み重ね、深い見識と責任ある行動力を身につけることが欠かせません。愛溢れる心をベースに、常に夢を語り続けること、それが「自信と誇りに満ちた浜松JC」の姿なのです。私たちの好奇心と向上心、そして熱意と行動力を存分に発揮し、「浜松のまちに浜松JCあり」と誇らしい組織を創りあげようではありませんか。


第57回全国会員大会主管

 私たちが青年会議所運動を実践する上で最も大切なことは、「JCを楽しむこと」と私は考えます。楽しいからこそ積極的に、そして、真剣に取り組むことができるのです。人に感謝されたり、人に必要とされたり、人に信頼されるとき嬉しく感じ、その行動が楽しく感じ、自分に自信が持てるようになった経験があると思います。JC運動は、人の欲求を高次元で満たしてくれるものであり、その目的の達成に近づくほど楽しくなるのは当然のことなのです。私たちは「なぜJCをやっているの?」という問いに「楽しいから」と素直に答えられるようになった時、JCの目的を達成できているのではないでしょうか。そして、一人でも多くのメンバーがそう感じる時、浜松JCに更なる活気が生まれ、「明るい豊かな社会」の実現への第一歩になると確信します。