青年会議所(JC)は、"明るい豊かな社会"の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20才から40才までの、指導者たらんとする青年の団体です。
青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。
50余年の歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けておりますが、現在710余の都市に4万余名の会員を擁し、全国的運動の総合調整機関として日本青年会議所が東京にあります。全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所ですが、110ケ所の国及び地域に95NOM(国際青年会議所)があり、世界で32万人余が国際的な連携をもって活動をしています。
日本青年会議所の事業目標は、「社会と人間の開発」です。その具体的事業として、われわれは市民社会の一員として、市民の共感を求め、社会開発計画による日常活動を展開し「自由」を基盤として民主的集団指導能力の開発を推し進めています。
さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による、豊かな社会を創りだすため、市民運動の先頭にたって進む団体、それが青年会議所です。
青年は理想に燃え、未来への期待を常に強く持っています。希望に満ちた明るい社会、豊かな社会、正義が行なわれる理想の社会の実現を心から熱望するために、青年は次代の担い手として大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力にならなければならないと考えます。青年のこの夢を実現するため、同じ理想と使命感をもつ若い世代の人々を広く共通の広場に集め、友情を深めつつ、強く影響し合い、刺激し合って、"若さ"が持つ未来への無限の可能性を、自分たちの手で効果的に描き出し、"明るい豊かな社会"を目指して、青年の情熱から生まれる果敢な行動力を結集すべく組織された団体が青年会議所(JC= Junior Chamber)です。
「われわれ、JAYCEE(青年会議所会員)は社会的、国家的、国際的な責任を自覚し、志を同じくする者相集い力を合わせ、青年としての英知と勇気と情 熱をもって明るい豊かな社会を築きあげよう」との日本青年会議所綱領は青年会議所の決意、行動理念と目標を明確に表現しています。
青年会議所を他のすべての団体から区別する最大の特質は、"年令制限"にあります。会員はいかなる人種、国籍、性別、職業、宗教であってもかまいませんが、年令満20才から40才までであることを要し、"品格のある青年"でなければなりません。したがっていかに長時間にわたり、有能で活動的な会員であっても、満40才に達した翌年には退会しなければなりません。この素晴らしい年令制限ゆえに、青年会議所は絶対に若さを失わず、常に希望に溢れ、未来に向った前進を続ける団体として活動することができるのです。
青年会議所は世襲経営者のサロンクラブではありませんし、単に社会奉仕を行なう団体でもありません。青年会議所は未来を目指し、より良い明日をめざしてわれわれの住む地域社会・国家・全世界のために、今日のわれわれが犠牲を払うことを厭わず、常に進歩への挑戦を行なう。理想と具体的・総合的な施策をもった、青年指導者の運動です。
会員は自分が住んでいる都市にある青年会議所に所属しています。われわれが会員であることは、市民としての自発的な自由な意志によるものです。それゆえこの運動の単位は、あくまで各地青年会議所(LOM)の日常の活動にあります。
1949年2月、東京に始まった日本の青年会議所運動は、40数年の歳月を経て、戦後日本の民間運動の白眉といわれるほどの拡大発展を遂げました。日本のすみずみにわたり757都市で活動を続け、会員6万5千余名を擁する。戦略、青年運動最大の団体となりました。
全国750青年会議所はそれぞれ集まって、50ブロック協議会を構成し、さらにそれが日本を10地区に分ける地区協議会に集められ、それらを総合調整する機関として日本青年会議所があります。日本青年会議所は国際青年会議所(JCI=Junior Chamber Inter-national)に加盟して、国際的なJC運動の一翼を担っていますが、世界中では約32万人の会員が同じ理念のもとに国際的な同志感をもって運動を続けています。
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