浜松JCについて 理事長紹介

村井 秀聡
奮い立てJAYCEE!今若い力を結集し明るい未来を掴み取ろう~ 希望に満ち溢れる浜松の創造 ~ 理事長. 村井 秀聡  信条. 率先垂範 趣味・特技. 旅行、ダイビング
  LOM歴 出向歴(日本JC・地区・ブロック)
2002年 入会  
2003年 地区財務委員会 幹事 東海地区協議会 事務局
東海地区協議会 財政特別委員会
2004年 会員拡大委員会 副委員長 日本青年会議所 会計監査人グループ
2005年 財務委員会 委員長 日本青年会議所 財政特別委員会
2006年 未来の力創造委員会 委員 日本青年会議所 総務委員会
2007年 未来の力創造委員会 委員 日本青年会議所 会計監査人グループ
東海地区協議会 財政特別委員会
2008年 大会事務局 次長  
2009年 総務室長  
2010年 副理事長 日本青年会議所 会計監査人グループ
2011年 副理事長 東海地区協議会 運営専務

所信表明

はじめに

「明るい豊かな社会」とは何か。それは、時代的な背景や人それぞれにより違いはありますが、現代において普遍的には「平和な社会」・「自由で平等な社会」・「物質的・経済的に豊かな社会」そして「心が満たされる社会」だと私は考えます。そして時代が積み重なるたびに一歩一歩明るい豊かな社会が実現してきました。
  我々が学生時代に勉強した歴史の教科書には、時代の転換期となる様々な出来事がありました。皆さんが御存じなのが世界的には自由・平等・友愛を掲げたフランス革命があり、国内においては、日本の近代国家形成につながった幕末・明治維新などです。こうした歴史的な出来事は、その当時を生きる人間が「明るい豊かな社会」を手に入れるために力を合わせ本気で闘った結果ではないでしょうか。また、それぞれ闘いでは我々JC世代の人間が指導者として民衆を引っ張り、自らが率先して行動をおこしていたに違いありません。そして、中世・近代におけるその闘いの結果が今の世界を創りあげているのです。
我々浜松青年会議所(以下、浜松JC)も太平洋戦争により街のすべてを破壊され、生活も儘ならぬなか市民が打ちひしがれている状況を自分たちで何とかしようと本気で思い、また全く何もない環境のなか人間らしく生きていく為に「明るい豊かな社会」を早急に確立しなければならなかったからこそ生まれたのだと考えます。私はJC運動とは、中世・近代における闘いとその志しは同じ次元であると思っています。2011年に浜松JCは創立60周年を迎え我々JCメンバーは創始の精神を感じ入ることができました。少なくとも我々は創始の精神を引き継ぎ、我々が住む浜松を自らの手で明るい豊かなまちにするために気概をもってJC運動を推進していかなければならないのです。
戦後、高度経済成長を遂げ先進国の仲間入りした日本において、ここ浜松も輸送機器、楽器などを代表とする製造業のまちとして地域社会・経済が発展し市民の生活は裕福なものとなり、戦後間もない時代からはおよそ想像できない明るい豊かな社会になったのではないでしょうか。しかし、昨今においては急速な国際化により製造業において大手メーカーのみならず、その下請け部品メーカーまでもが仕事を求めて海外に進出せざるを得ない状況となっているのです。その結果、ものづくりで発展したこのまちは製造業の空洞化が顕著となりその影響は製造業だけでなく他の業種を含め地元経済に与える影響は無視できないものとなっております。ここでしっかりと認識しなければならないのは、近年において浜松で進行している経済の縮小は金融危機による一時的な不景気だからではなく、経済(モノづくり)のグローバル化による構造的な問題より起因しているということであります。待っていればいずれ良くなるとういう考えは通用しないのです。今までの「経済は良かった」という時代から、確実に異なる時代になっています。浜松JCは「人類の福祉(豊かさ・幸せ)」と「経済の強力な推進力」となるべきために誕生しました。今こそ我々浜松JCが浜松を愛する存在として、また時代の先駆者としてこのまちの現状をしっかりと受け止め次の時代を築くために今本当に必要とされる事業を推進していかなければなりません。そして同時に我々ひとりひとりがJC運動をつうじて地域のリーダーとしての自覚を持ち、また社会人として企業人として日々の行動から見つめ直し更に成長し社会に還元していかなければならないのです。社会を構成しているものは言うまでもなく人です。今、国や地方の発展においてすぐ効く特効薬は見当たりません。しかし、JCが明るい未来を築くことをあきらめてしまったら、また明るい未来のために次の時代を支えていく青年を育てることをあきらめてしまったら未来の可能性までもが見えなくなってしまいます。浜松JCは日本中において頼もしいLOMであり、また逞しいメンバーが揃っていると私は信じています。みんなで力を合わせれば何でもできると信じています。さあ、今こそ奮い立ち、新たな時代を創り上げるリーダーとして英知と勇気と情熱と、そして絆をもって困難に立ち向い希望に溢れる明るい未来を掴み取ろうではありませんか。

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明るい未来のまちを掴み取ろう

「まちづくり」と一言でいっても、それは市街地の活性化や公共施設などのインフラの整備、また安全で安心な住環境など人それぞれ思い描くものが違うと思いますが、私は主として経済や産業の面においてまちづくりを推進していきたいと考えます。まちの発展を考えたとき、人々が生活するための経済的基盤がなければまちから人が去っていき、まちの発展どころかまち自体がなくなる可能性があるのです。それでも我々が住む浜松はものづくりのまちとして比較的には産業が安定してきました。しかし、年々経済が縮小し産業が衰退の一途を辿っていることを認識しなければなりません。この右肩下がりのベクトルを我々が変えていかなければならないのです。
そのためには、社会の中で経済的な基盤を担っている企業が強くなることが必要です。ひとりの人間の人生をとらえた場合、学生という立場から企業に就職するタイミングを社会人になるといいます。また、企業の立場で考えた時、「企業は人なり」という言葉があるように、良質な人材を確保しまた育成することが企業の成長につながります。よって、社会を構成する企業が将来有望な若者を学生の段階から育てていくことが企業の発展に繋がっていくのです。また、社会人になる準備をしている若者にとっても、企業と積極的に関わりを持つことによって刺激を受け、より明確な目標を持つことで社会に出るまえの準備期間において自己を磨き、立派な社会人として自信を持って一歩を踏み出せるのではないでしょうか。浜松にはまだまだ元気な企業も多く存在しています。これらの存在を若者に伝えると同時に郷土に育てられた若者が郷土に対する恩返しとして、このまちの企業の人財となっていくのであれば浜松の経済基盤は更に発展していくことでしょう。
また、それと共に浜松の魅力を見つめ直しその可能性を伸ばしていくことも必要です。我々の住む浜松は「浜名湖・中田島砂丘・天竜川・南アルプス」などの豊かな自然に恵まれ、また鰻をはじめとする魚介類などの特産物があり、最近では餃子のまちとして知られています。そして、歴史的にも徳川家康のゆかりの地として浜松城をはじめとする数々の史跡を有するまちであります。この風光明媚で食豊かな歴史のある浜松の魅力を我々自身がもっと深く知り、この魅力あるまちを更に磨いていく必要があるのではないでしょうか。そしてまた昨今、世界は国際化が進んできました。このまちの魅力を国内のみならず国外の人達にも発信することで多くの人が訪れ交流が盛んになれば自ずと産業が発展していくことになります。

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20年後の未来を見据えて

子どものころ「将来何になりたい」という質問をされた時、皆さんは「政治家になりたい」とか「プロ野球選手になりたい」とか「社長になりたい」とか大きな夢を持っていたと思います。そして、その子どもの夢に対して無理だなんていう人はいなかったでしょう。すべての子どもには平等に無限の可能性が秘められていますし、どんな親も子どもの有望な将来を期待しているはずです。そして子どもはやがて大人になり地域社会を担う世代となることを考えれば、親の期待だけでなく地域からも期待される存在であるのです。今、親世代である我々が20年後の未来を見据え、子ども達すべてが地域の宝であると認識しその原石の可能性を磨くとともに、純真無垢な子ども達であるからこそ、この時に人間社会で生きていくなかで、人との関わり合いにおいて最も必要な「思いやりの心」や「感謝の心」などのやさしい気持ちを育み、心豊かな大人へと成長させていく必要があるのです。
人が子どもから大人になる過程において心身ともに著しく成長する思春期という重要な時期があります。この頃は肉体的に力をつけ感受性も豊かで、親などに反抗したり、社会に対して反抗したりする時期であります。しかし、この行動は子どもが一人の人間として精神的に独立していくのに重要なプロセスであり、この時期においてしっかりと大人が少年達と向き合い関係を持つことで思春期の少年達は健全な心の成長を遂げるのではないでしょうか。そして、親としてはこの時期において自分の子どもに対して正面から向き合うのに苦手な傾向があるのも事実ですし、少年達にとっても親以外の人の話のほうが受け入れやすい心情があるのも事実でしょう。そうであるならば、我々が「ナナメの関係」の立場として積極的に思春期の少年達と関わり合い、これからの人生の道程において迷うことがないよう導いてあげようではありませんか。今の青少年が20年後まさに我々の世代において活躍している姿を思い浮かべ期待を抱き育てていこう。

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地域で結束すべし

浜松JCは戦後間もないころこの浜松の地で創立してから60年にわたり地域の発展のため「ひとづくり」、「まちづくり」を行ってきました。そして、創立当時においては、このような市民団体、経済団体はごくわずかでありましたが、今では社会の発展や奉仕を目的した団体が多く存在しています。いわゆる「JCしかない時代からJCもある時代」へと変わってきました。しかし、私はこの表現は少し間違っている気がします。JC運動の根本には、社会を引っ張っていくリーダーの育成に主眼を置き、この育成したリーダー達が社会において多分野で活躍し社会を更なる発展へと導いていくことを目的としています。そうであれば、我々JCは我々自身の本質を忘れることなくJC運動を推進していくことがまずは重要であり、またその上で、明るい豊かな社会を築くために我々に足りない部分は他の団体と結束して補っていく必要があります。社会のニーズは多様化しています。より多くの市民を幸せにするためには多岐にわたる力が必要となります。他の団体との交流を深め、力を合わせることができたなら我々の目指す明るい豊かな社会がより現実的になることでしょう。
地域で結束するためには、まず浜松JCがどういう団体なのかを広くそして深く知ってもらうことが重要です。相手のことを知らないまま仲良く力を合わせることは難しいでしょう。そのためには、浜松JCの活動目的や事業内容を対外に向けて発信していくことが大事であります。我々が本当に郷土を愛し、またこの郷土に暮らすすべてのもののために一生懸命に考え、行動している姿が市民に伝わった時に必ずやその気持ちに応えてくれる人は現れます。そして、その人の輪が大きくなれば我々の運動の効果が浜松全体に響き渡ります。

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リーダーを本気でつくる

JCは社会のリーダーを育成する「ひとづくり」を事業の柱にしています。これはもちろん、次世代を担う若者を育成することでありますが、このリーダーには我々JAYCEEが含まれることを忘れてはいけません。JCは20歳から40歳までの品格ある青年で構成されています。我々の年代は本来であれば社会の経験を積み、見識も身につき、そして体力的にも元気で行動力が溢れる世代です。つまり、自ら先頭をきって皆を引っ張っていくのにふさわしい能力を兼ね揃えた世代なのです。そして、子どもを育て、親を守る責任があり、他の世代から頼られる存在でもあります。世代間のなかで我々の世代が奮い立ち、今一度、我々JAYCEEが社会を引っ張っていく存在として、時代を切り開く存在としてリーダーの資質を本気で磨かなければなりません。また、JCは青年経済人の集まりであります。なぜJCメンバーの殆んどが企業の経営者や幹部候補であるのかというと、それはその社会的な影響力に着目しているからだと私は理解しています。地域社会のなかで企業の役割や影響力は年々大きくなっており、また、企業の行動はトップである経営陣に委ねられています。我々青年経済人が企業のトップとして自己の利益のためだけでなく社会の利益も考える存在となり、その上で大きな希望を抱き更に企業を発展させることで今以上に社会において影響力をもつことができれば自ずとまちの発展に繋がっていくのです。ぜひ、多くの青年経済人がそんな経営者に成長してもらいたいと考えます。
  私はまちの繁栄を考えた時に、このすばらしい理念を持つJC運動は未来永劫続いていかなければならないと思っています。そのためには絶えず会員を入れていく必要があります。そして、それだけではなく運動の手法として考えた場合においても同志を増やしていきたいのです。JC運動は市民に対してメッセージを発し世の中を変えていく運動でもあります。そういった意味では我々と志を同じくする青年経済人である仲間を増やしていき、そのそれぞれの同志が自分の会社の従業員などに対して直接メッセージを発し思いが伝わっていくことができれば、これほど費用対効果の高い事業はないのではないでしょうか。浜松の多くの青年経済人が我々の同志になるのならば確実にJC運動はまちを変えることができます。

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絆を大事に

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、その地震自体の大きさもさることながら、今まで見たこともないような大津波が東北地方の沿岸部のまちを破壊し、多くの命を奪いました。破壊されたまちは跡形もなくなり瓦礫の山だけが残る状況のなか、復旧、復興に向けて被災地へ赴いている多くのボランティアや被災地のJCメンバーが地域を守るリーダーとして奮闘し明るい希望となっています。日本は地質学的に地震が多い地域です。今回は東北地方で発生しましたが我々の住む東海地方においても古くより大地震が発生しており、いつ再び起こるか分からない状況です。今回の東日本大震災を他人事として受け止めるのではなく、我々自身の問題として取り組んでいかなければなりません。復興には十数年かかるといわれており、まだまだこれからも被災地のためにできることはいろいろあります。被災地で頑張っているJCメンバーや困難と闘っている被災者のために絆を大事に支えていこうではありませんか。

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日本JCと共に

浜松JCは、2008年の全国会員大会の主管や2003年、2011年の東海地区協議会の主管、2010年の静岡ブロック協議会の主管をはじめ多くのメンバーが日本JCや協議会に出向し切磋琢磨することによって近年成長を遂げました。そして日本JCや協議会には毎年多くの志高きメンバーが全国より出向し日本JCも年々成長しています。我々も今後のLOMの発展を考えた時に、多くのメンバーが日本JCに出向し志し高いメンバーと交わることで成長を遂げ、そして得たものを絶えずLOMのメンバーに伝えていくことが大事になります。また、日本JCは日本国のため全国にまたがる問題に対して取り組んでいます。その中には、我々浜松JCの運動にとっても有意義なものが多くあります。私は浜松を良くしていくために日本JCや協議会が行う運動を率先して行いたいと思いますし、また、それぞれの地域が協力することで日本国が良くなるのであれば、全国を引っ張るLOMとして協力していきたいと考えています。
  日本JCや協議会は例年において京都会議、サマーコンファレス、全国大会、東海フォーラムなどJCメンバーに対して直接的に運動を発信する大会を行っています。そこには我々が普段では得られない新しい気づきがあり、LOMだけでなく個人的にも成長に繋がる情報が多くあります。日本JCが行う諸大会の意義や内容をメンバーにしっかり落とし込み、多くの浜松JCメンバーが諸大会に参加することでメンバー一人ひとりにとっても有意義な経験となります。また、多くのメンバーが集う場において交流を深め、我々の行う事業の効果が高まるよう更に結束を深めて組織力を高めていく必要があります。

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公益社団法人として

浜松JCはその運動の効果を高めるため、また社会から信頼される組織となるためそして社会的な責務を負うために2010年11月1日に公益社団法人として生まれ変わりました。そして、この機会を十分に生かし公益社団法人という名ばかりではなく、真に社会の利益を考え事業を推進する組織でならなければなりません。また、推進する事業だけでなく運営面・財務面においても規律正しくあることで市民からの負託と信頼に応える組織であることが必要です。
そのためには、浜松JCの意思決定機関である総会や諸会議の議論が目的意識の高く活発なものになるように情報を共有できる環境を築いていかなければならないし、また、公益社団法人という立場から推進する事業が真に社会の利益になっているのかという観点を持ち、事業の目的や期待される費用対効果をしっかりと把握していかなければなりません。そして、決定した予算が事業において確実に執行されているか日々の指導管理を徹底し各事業の効果が最大限となるようにしてくとともに、財務面の明瞭性・健全性を保持していくことが必要です。浜松JCが公益社団法人としての規律を守り、組織自体が地域市民から信頼される存在であることが、浜松JCが行う運動においても市民に対して説得力が増すこととなり事業の効果が高まります。

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最後に

私達がなぜJC運動を行っているのか、その答えはそんなに難しくはありません。私達の住むまちが衰退していけば、そこに住む私達みんなが貧しくなっていきますし、私達の住むまちの人々の心が貧しくなっていけば、そこに住む私達みんなが快く生活することができないのです。今の社会は右肩下がりのベクトルになっているのはみんなが何となく分かっていることです。もし、何もせずにそのベクトルのまま時が流れたらどうなるのでしょう。三十年後、私達が年老いた時にまちが危機的な状況になっていても、その時の私達にいったい何ができるのでしょう。我々が今JC世代であるがゆえに自らの手で社会を変えていくことができるのだろうし、また、いつの時代においてもJC世代が時代を切り開く存在であるために私達につづく世代を育てていかなければならないのだと思います。常に私達が存在する社会が希望に満ち溢れ、かつ明るく豊かなものであるようにJC運動を行っていかなければならないのです。そうであるからこそ、私達がこの時代を担う存在として悔いがないように心を奮い立たせ郷土のためにJC運動に取り組んでいこうではありませんか。この郷土に暮らすみんなが幸せであるために。

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ホームページ制作/WEB制作の静岡県浜松市 ウルトラワークス

このページは2012年度の情報です。本年度の情報はこちらをご覧ください。