後藤理事長 新年挨拶
新年おけましておめでとう御座います。
まずは、浜松市北脇市長を始めとする行政関係者のみなさま、中山会頭を始めとする経済界、諸団体のみなさま、渡辺地区会長、小野ブロック会長を始めとする各地青年会議所のみなさま、高い席からまことに恐縮ではございますが、本日はご臨席、本当にありがとう御座います。
そして、おだやかな新春を、みなさまと迎えられたことに、深く感謝いたします。
申し送れましたが、私は2007年度 社団法人 浜松青年会議所 第57期理事長 後藤明でございます。
どうか一年宜しくお願いします。
2007年の浜松青年会議所の事業を組み立てる、といいますか方向性を考えるうえで、わたしはまず、JCとは「明るい豊かな社会」を作る、という「まちづくり団体」であることが、根幹だと考えました。
それから少し深く考えて「まちづくり」とはなんであろうか、ということを考えました。
それからさらに「まち」「くに」とはなんであろうか、ということを考えました。
「人は城なり」とは武田信玄のことばですが、わたしは「くに」とは「ひと」であり、「まち」とは「ひと」だと思っています。
ようするに、立派な箱、インフラを整備するだけがまちづくりではないと思うのです。
20世紀は科学の時代、物理的な時代でしたが21世紀は心、精神的なものが尺度の中心になります。
まちづくりとは、物理的なことだけではなく、そこに住むひとみんなで、まちに、地道に「心」を入れていくことになると思うのです。
我々浜松青年会議所がやることは、本当に小さなことかもしれません。
しかし、みんながまちづくりに参加することが大切だということを、知ってもらえたらなと思います。
2007年の浜松青年会議所は、いまは、「まちづくり」に無関心かもしれない人をひとりでも多くひっぱりこみたい。
何かしたくても、どうしていいかわからない人や、何もできない、変わらないと思っている人の心を変えたいのです。
そして住んでいる土地を誇りに思えればいいと思います。
そして私は、「まちづくり」の本質とは「ひとづくり」じゃないのかな、と思っています。
「まちづくり」とは、まず、「まち」をつくる「ひと」をつくらなくてはいけないからです。
その一つとして、未来のまちづくりの主役である「子ども」をつくらなくてはなりません。
すなわち、青少年育成事業です。
子どもたちを待っている未来はどうなるか、わかりません。
だから、どんな未来が来ようと負けない、逞しい子どもを育てたい、笑って過ごせる子どもを作りたい。
しかし、いまの子どもたちを取り巻く環境は最悪です。
外では子どもだけでは公園でさえ遊ぶこともできない。
学校に行けばいじめなんかがある。
でも残念だけど、いじめなんかの問題は現実には、完全には無くならないと思います。
その証拠に何百年も前の文献にいじめのような記述がでてくる。
われわれ大人の社会にもいじめは存在している。
だったら、いじめにも負けない、逞しい子どもを作ることが、大切じゃないでしょうか。
逞しい子どもとは、アイデンティティをしっかり持っていて、他人の個性も大事にする子どもが必要なはずです。
そんな子どもは、どんな状況に陥っても、自信を持って逞しく生き抜いて、他人を思いやることを、忘れない人になってくれます。
そのためには、学校に任せるだけじゃなく、民間だからできる、多様な教育が必要だと思います。
そして必ずしも教育とは、勉強だけではありません。
礼儀や道徳、自然との関わり方なんかは、民間で行なったほうがいいこともあります。
我々、青年会議所のメンバーは、いわゆる親世代です。
行政と、我々と、そして家庭が、しっかりとタッグを組んで、逞しい子どもを創っていきます。
そして、2007年に必ず準備しなければならないのが、日本青年会議所が主催する2008年全国会員大会浜松大会であります。
JCの全国大会とは、ただメンバーが集まるだけでは、決してありません。
全国のメンバーが一同に会し、それぞれ行なってきた運動を確認し、さらに意識の高揚を図る場です。
さらに最近では、市民に参加してもらって、一緒に「明るい豊かな社会」に向かう運動を巻き起こす。
そのことによって、市民の意識の変革をすることも、狙いの一つになってきています。
あくまで協働の、市民変革運動のひとつのツールだということを、判っていただきたいと思います。
全国大会とはゴールではなく、あくまで浜松が「明るい豊かな社会」に変わるためのひとつのツール、きっかけにならなければなりません。
われわれ青年会議所は、サロンでもない、イベントをする団体でもない、ボランティア団体でもありません。
皆さんと共に、市民意識を変革し「明るい豊かな社会をつくる」団体です。
行政にできることは行政に、我々にできることは我々で。
40歳までの経営者の集まりである、JCにできることをやっていきたい。
どうぞ1年よろしく御願いします。
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