2週間 自分がいなくても大丈夫な会社にしたい!
 仕事とJCを両立させるためには?との問いに「業績をあげること。」とキッパリ。当時自ら「とうかい号」に出向した理由はただ1つ。「自分が会社にいなくてもよい会社にしたかった。それでないと新婚旅行にも行けないと思ったから」。また、JC活動をしていくことは社員にも理解をしてもらわなくてはならないし社員にもチャンスがあれば事業に参加させたかった。その為に、社員をとうかい号に乗船させ、東海GTSやロムの海外事業でラオスへ参加させたり少年の船のチームリーダーも参加した。社員たちの成長は企業の成長なのだと考えていた。
会社の業績も入会から少しずつ伸びをみせ、平成8年から今の企業形態に転換。年商も当初と比較し20倍に(年商約6億)!「20倍といっても元が小さいから」と謙遜するがこれはJCで培った賜物!


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鈴木 孝尚氏              
昭和34年9月生まれ 44歳  A型

有限会社 米食角十 代表取締役
昭和61年入会            

平成11年卒業             
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人が喜ぶことをしたい。 それが私の商売です。
 JC活動中は出向にも積極的に参加。日本JCの米穀部会では部会長を経験。全国のお米屋さんを視察することでビジネス的にも様々な刺激を受けながら業績を伸ばしていった。「商売は人に喜んで頂く事が原点。でも相手に喜んで頂く事はすごく難しいことだけどね。」鈴木先輩が経営する「かくじゅう」では業務卸6割・小売4割の米穀を取り扱う。小売店ではお客様の好きな量のお米をその場で精米したての状態で販売。しかも「“分づき”で精米してほしい!」という要望にも対応して提供している。もちろん生産者と契約しているので、産地や生産者・それぞれのお米の特徴を分かりやすく表示している。お客様の求めるお米を、分かりやすく提供できるようなシステムの実現は、「人が喜ぶこと」を追求した結果なのである。「人が喜ぶこと―を考えていると色々なアイデアが浮かんでくる。今のシステムは細かい対応が要求されるので作業の簡素化はできないし、リスクも大きいけど、大手には真似できないやり方だよ。当社は“おいしさと健康”がコンセプトだからね。」
 鈴木先輩は、年々日本のご飯の消費量が減少していく中で、日本従来の食文化への見直しの必要性を強く感じているという。「それから、ご飯の消費量も増やしたい。パンもおいしいけど、『最近のキレる子ども達の問題が近年のファーストフード嗜好に起因している』という記事を読んで考えました。これからは食べ物を噛んで味わって“おいしい”と心から感じることの大切さを考え直さないといけないんじゃないかな。」と熱く語ってくれた。

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