東海沖地震に備える為のチェックポイント−2

家具を固定する
 阪神淡路大震災では、タンスが飛んだりテレビが壁を突き破ったりして、多くの人が家具の転倒などによっても死傷しています。どんなに建物を頑丈にしても、タンスや戸棚が倒れては何もなりません。特に寝室や居間・食堂、非難ルート等には対策が必要です。家具の固定は、ホームセンターで販売しているグッズや簡単な日曜大工程度で安全対策ができますが、専門家に依頼した方が確実でしょう。
●背の高い家具
 背の高い家具は、針金やL型金具で鴨居や付鴨居に固定してください。付鴨居は柱にしっかりと固定されていないので、必ず柱と金具で固定してください。また鴨居や付鴨居がない場合は、壁を叩いて中の柱や胴縁を探して固定してください。タンス側の固定金具は、必ずタンスの骨組の丈夫な部分に取り付けてください。
 天井との空きが少ない場合には、市販の突っ張り棒対応でも構いませんが、天井に家具を支えるだけの強度がないと効果がありません。
●背の低い家具
 背の低い家具は、針金や布製ベルトで鴨居や付鴨居に固定してください。
●鉄筋コンクリート住宅
 鉄筋コンクリート造の住宅の壁に家具を固定する場合、アンカーボルトで横木を壁に止め、その横木と家具を固定してください。
●戸棚の開き戸
 台所等の戸棚の開き戸は、中の収納物に押されて扉が開き、飛び散る可能性があります。市販の止め金具を取り付けてください。
●冷蔵庫
 冷蔵庫の裏側にある移動用取手に固定用ベルトを通し、両脇の柱で固定してください。
●ビアノ
 阪神淡路大震災では、ピアノが天井を突き破った例も報告されています。アップライトを壁側に固定する場合は、ベルトでローラー部を固定する専用のゴム台を前方の足にかぶせてください。部屋の中央に置く場合は、前後の足を長めの板の上に固定してください。
●食器棚のとめかた
 食器棚は、ガラス部分に飛散防止用のフィルムを貼り付け、内部にやわらかい敷物を敷いて中の物が滑り落ちないようにしてください。さんを使って、中の物が倒れない工夫も必要です。
●照明器具のとめかた
 器具の四隅を紐やチェーンで天井に止め、器具が天井に触れないようにしてください。

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