新生児の反射的反応V
■先々月号からの続き☆とマメ知識■
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■■■ バビンスキー反射 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
バビンスキー(Babinski,G.)によって発見されたもので、足の土踏まずの外線にそって触刺激
を与えると、親指を背伸させ他の指を扇状に開く反応が生じる。強い刺激の場合は、逃避反射
とともに生じる。生後6ヶ月頃から消失し、2歳以上の正常児は全部内側に曲げるようになる。 |
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■■■ 緊張性頸反射 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
仰向きに寝ている時、顔をどちらかの方向に向けると、その側の腕と脚を伸展し、反対側の腕
と脚を屈曲する。この反応をゲゼル(Gesell,A.)は、緊張性頸反射と名づけた。生後4ヶ月頃に
消失する。 |
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■■■ 共鳴動作 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
新生児には共鳴動作といわれる一種の模倣行動がみられる。生後一週間くらいの新生児の
目の
前で、おとなが口を開いて見せると、子どもは同じように口をあける。口をとじると同じようにくち
をとじ、舌を出すと舌を出す。また、手を開いて指を動かすと同じように手や指に動きがあらわ
れる。おとなの動作に対応する動作があらわれるのである。このような現象は、一定の認知発
達のうで可能になる模倣行動と区別して共鳴動作とよばれている。この場合、対応した動作が
出現するからといって新生児に自分とおとなが同じ形態や機能をもっているということがわか
っているとは考えられない。
おそらく、外的な身体部位に関する視覚情報と子どもの身体部位およびその動作を統合する
プログラムが生得的に新生児の内部に組み込まれているのではないかと考えられている。 |
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