親の養育態度2           

親の子どもに対する基本的な教育態度を類型化してみました。
親の態度−拒否型・過保護型・過支配型・過服従型・矛盾不一致型の5パターンの後編。



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 親の態度−過支配型 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子どもの状況 子どもの態度
@いつも命令ばかりされている       効力感がもてず、目標もない。
自発性・能動性に乏しくなる。
A自ら試す機会がない       決断力に欠ける。
B能力以上の要求を受ける        → 失敗感や劣等感を持ちやすい。
C命令によって行動 命令者がいないと何もできない。
D年相応の活動・経験の機会がない 生活を楽しむ姿勢を失う。
E厳しく扱われる 拒否されていると感じ反抗的になる。
F親の期待の重荷を負う 逃れようとして快楽を求めたり、ごまかすようになる。裏表ができる。

■■■ 親の態度−過服従型 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子どもの状況 子どもの態度
@すべて思い通りになり、抵抗がない 自己中心性が強く、思いやりがない。
Aいつも機嫌をとってもらっている   求める気持ちばかりが強く耐性に劣る。
Bフラストレーション耐性に劣る      → 友達の中では抑圧され家では内べんけいになる。
C叱責・禁止の経験がない 反省する心がなく、自惚れが強い。
Dがまんしたことがない 無作法で協調性に欠ける。また友達を育てることができず
社会性に欠ける。

■■■ 親の態度−矛盾型 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子どもの状況 子どもの態度
@親の態度が一致しない しつけが身につかない。
A優しくされてすぐ叱られたりする  予測ができず混乱し緊張し、情緒不安定になる。
B一方の親の不満を一方にぶつける   → 怒りっぽく反抗的になる。忍耐力も発達しない。
C相反する両親間に動揺する 予測ができず顔色をみて行動する。叱責や罰だけを警戒する。
感情的性格の持ち主になり自己統制力も育たない。