親の養育態度1           

今回は親子関係における交互作用の規制について調査してみました。
幼児期になって、親の全体像が認知できるようになると、子どもは親の態度の中に流れる一貫した特質に
反応していくようになります。そして、幼児期後半から児童期にかけて、親の教育態度や家庭の雰囲気が
子どもの人格の発達に大きな影響を及ぼすようになっていきます。
親の子どもに対する基本的な教育態度を類型化してみました。
親の態度−拒否型・過保護型・過支配型・過服従型・矛盾不一致型の5パターンを2数回に分け掲載します。



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 親の態度−拒否型 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子どもの状況 子どもの態度
@親から拒否・無視されている       注目してもらいたくて人を困らせることをする。
A親にさえ認めてもらえない       攻撃的になる
B心の傷を再び受け入れまいとする   → 自信を失う。能力を出し切れない。
C自信もなく不安 友達や教師からも逃避する。
D愛情の欠如 自分本位の生活に陥る。
E心の栄養不足 知能も伸びず、精神的な発達が遅れる。

■■■ 親の態度−過保護型 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
子どもの状況 子どもの態度
@親がいつも助けてくれる       依頼心が強く自主性や責任感が発達しない。
Aいつもすべて用意されている       努力する必要がなく発達が遅れる
Bいつも親が守ってくれる         → 抵抗力に乏しく、集団の中では消極的で孤立化する。また、困難な仕事に
手が出ず、失敗を他人のせいにしやすい。
Cいつも保護されている 対外的に強い警戒的態度を持つ。
D外でストレスが高まる 家で爆発する。