髪の構造はのり巻き状。
のりの良しあしが、髪の質を決定づけます。

よく言われるように、髪はのり巻きのような構造を持っています。
メデュラ(髄質)を中心に、コルテックス(皮質)、キューティクル(小皮)。
このうち、髪の硬さに最も関係の深いのが一番外側のキューティクル。
ツメと同程度の硬度を持つキューティクルの厚さによって、髪の硬さが決まってきます。
つまり硬い髪ほどキューティクルが厚く、中のコルテックスやメデュラを守る力も強いということ。
2枚のノリで巻いたのり巻きが固くなるようなものです。
髪年齢がピークを過ぎると弾力を失うのは、このキューティクルが薄くなってしまうのと、髪そのものが細くなるためです。

ウェーブも色も、
太陽が決めました。

人種によって髪の色や形状が違うのはなぜでしょう。ずばり、紫外線の強さによるものです。
紫外線は人間の身体に欠かせないものですが、強すぎると皮膚の老化を早めるなど、悪い影響を与えます。
これを調整するのが髪。熱帯地方に住む黒人は、紫外線を吸収するメラニン色素が多い黒い髪。
しかも皮膚になるべく紫外線があたらないように縮れています。
爪逆に北欧など紫外線の弱い所では、ストレートな金髪。それぞれに生存に最も適した髪を持っています。
髪ひとつをとってみても、よくよく考えられている。造化の神の配慮には感心するばかりです。

ダイエットのやり過ぎは、
髪にだって不健康。

肥満を気にしたご婦人が800カロリーという低カロリー食を3ヶ月間続けた結果、
髪が一度にごっそり抜けてしまったという事例があります。
毛髪の原料であるタンパク質が不足したのが原因です。このように何事も極端すぎるのは良くありません。
たとえばビタミンAは、元来発毛を促進させるのですが、過剰すぎると抜け毛の原因となる説もあります。
また糖分が多過ぎると皮脂が増え過ぎ、髪に良くない影響を与えます。
キューティクルが開いたままで、傷みやすくなります。
要はバランスのとれた食事を適正な量で規則正しく摂取することが髪にも体にも良い、ということです。

 

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