トリートメント。
辞書にも「治療」と出ています。
健康な髪なら、その美しさを保つために。傷んでしまったダメッジヘアなら、その回復に。
と、髪の健康維持に、健康回復にと活躍する髪のお医者様であるトリートメント。
髪に必要な栄養を吸収し、油分を補う。髪と地肌を健やかに保つ。
枝毛、切れ毛、褪色を防ぐなど、いえあば、総合病院のような働きがあります。
健康な髪にもなぜトリートメントが必要なのかと、疑問をお持ちの方に。
シャンプー後の髪は裸同然の状態で、ブラッシング、コーミング、ブローの熱などでも
傷つきやすくなっています。
トリートメントはその裸の髪を守る服の役割を果たします。
正統派シャンプー作法とは。
まずはもつれを毛先からほぐしながら、根元から毛先へと、ゆっくり丁寧にブラッシング。
最初はお湯で洗います。これで汚れを落とし、続いてシャンプー。2度洗いです。
まず適量のシャンプー剤で地肌を軽くもみながら洗い、
二度目は一度目よりやや少な目の分量で充分マッサージします。
爪を立ててはいけません。そしてすすぎ。充分にお湯と時間をかけます。
あとはリンスかトリートメントをして流し、髪をもまずにおさえるようにタオルを使います。
汚れが落ちれば良い。
これでは髪がかわいそう。
汚れ落ちだけを言うなら、洗濯石鹸でもだろうが、台所用洗剤だろうがかまわないはずですが。
髪にとっては、それだけでは残酷です。
たとえば髪のPHは4.5〜5.5。これは弱酸性の状態です。
これをアルカリ性の強い石鹸などで洗うとペーハーバランスが崩れ、髪が膨じゅんし、
キューティクルが開いたままで、傷みやすくなります。
また洗浄力の強いシャンプーでも、汚れを落とすと同時に髪に必要な油分をも洗い流してしまいます。
ヘアタイプに応じて、適度な洗浄力を持つシャンプー、
髪に栄養を与えるトリートメントで、くれぐれも慎重なヘアケアを。
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