健康保険の改正と生命保険について



厚生労働省発表の『生涯医療費』から見た場合、『医療保障はいつまで要るのか』を考えることができます。一方、健康保険の最近の改正状況、生命保険の保障内容から準備すべき『かたち』が更に見えてきます。
最近の医療保険制度改正のポイント
@ 2001年1月、現役世代、上位所得者の負担上限が約2倍へ。
(高額療養費に対する自己負担限度額)
*上位所得者とは:標準報酬月額56万円以上の方です。(社会保険)
* 国民健康保険における上位所得者は、基礎控除後の総所得金額等が670万円を
超える世帯の方です
*2003年4月以降:月額 72,300円+α(一般)→139,800円+α(上位所得者)
A2002年10月、高齢者医療段階的に75歳へ。また、高齢者医療を別制度とする案が審議中。
*高齢者医療は、2007年までに段階的に70歳から75歳へと引き上げられます。
*2003年4月現在は70歳以上は高齢者医療と同様の保障が受けられます。
B 2002年10月、高齢者医療 定額制廃止により完全1割負担へ。高額所得者は2割負担
* 高額所得者とは:課税所得124万円以上(国民健康保険)
標準報酬月額28万円以上(社会保険)
かつ、夫婦世帯で年金・給与収入の年収が637万円以上(個人は450万円以上)の場合
C 2002年10月、高齢者医療 高額所得者の入院負担上限が約2倍へ
*2002年10月以降:月額 40,200円(一般)→72,300円+α(高額所得者)
D 2003年 4月、社会保険本人負担が2割→3割へ
*ご家族の入院負担も2割→3割へとなりました。
生命保険会社が提供する医療保障について
医療の保障は大きく分けると3つの形で生命保険会社から供給されています。
特約型
生命保険の特約になっています。一般的には80歳くらいまで保障が継続できます。
商品によっては55歳や60歳・65歳に保障が切れてしまうもの、保障は80歳まで続く
ものの55・60・65歳などに保険料の一括払いが必要なものもあります。
主契約10年型
医療の保障を中心とする保険で、10年ごとに更新するタイプです。更新時には保険料が
上昇します。また、更新可能期間も、たとえば『80歳まで』等制限されています。
主契約一生涯型
医療の保障を中心とする保険で、保障が一生涯続き、保険料も一定というのが特徴です。
「入院したら1日あたり○千円」という似たような保障でも、
@ 入院何日目から給付の対象になるのか
A 1回の入院で何日分まで給付が受けられるのか
B その保険はいつまで継続加入ができるのか
C 保険料はずっと同じで変わらないのか、
という4つのポイントをご理解いただき、お選びになると良いでしょう。

 

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